こんにちはつかまえ太郎です。
自分がカヤックを使って釣りをするようになってから10年近くが経とうとしています。
当時は超マイナーなアクティビティであったカヤックフィッシングもここ数年でかなり認知されてきたようで、自分の周りでもカヤックについて色々聞かれることが多くなってきた感覚があります。
さて、自分はずっと一般的な手でパドルを漕いで艇を操舵する手漕ぎカヤック(便宜的にこう呼ばせて頂きます)に乗って釣りをしてきましたが、今回新たに足漕ぎカヤックが新しい仲間に加わりました。
先日新しく導入した足漕ぎカヤック「マンタレイ・プロペルアングラー12」のデビュー戦をしてきたのでそのようすを書いていきます
足漕ぎカヤックってどんなカヤック?
足漕ぎカヤックとはパドルを使って手で漕ぐ一般的なカヤックとは異なり、その名の通り足でペダルを漕ぐことで推進力を得るタイプのカヤックのことです。
自分が考えるに釣りにおける足漕ぎカヤックの最大のメリットは釣り糸を垂らしながら前進・後退ができることです。
手漕ぎカヤックでは釣りをしている状況だと物理的に手が塞がってしまいます。
この時間は艇の操作は基本的に出来ないので、風や潮の影響を受けて艇は想像以上の距離を流されていたりします。
ベテランの方は風向きや潮を計算して艇を良いポイントに流されるように操作したりしますがはっきり言って至難の技・・・
しかし、足漕ぎカヤックだと釣りをしている状況でもある程度は自分の任意の位置取りをすることが可能です。
または流されるスピードを計算して、その場にホバリングし続けることも可能です。
これは魚探を見て、流されるポイントを計算しながら釣りをするカヤックフィッシングにとっては強力な武器になると思っています。
ただしデメリットもあります
デメリット①値段が高い
やはり手漕ぎカヤックに比べるとプロペルユニットも増えるし、それに対応して構造も複雑になるためそれなりの値段がします。
デメリット②重量が重い
前述①で述べたように構造が複雑になるためどうしても重量はかさんできます。
かといって軽くするに船の厚みを減らしたりすると安全性にもかかわってくるのでここは難しいところ。
個人的にゴムボートなどに比べて手軽で思い立った時に出艇できるのが強みのカヤックフィッシングにおいて、この重量アップが手軽さをスポイルしている気がしていてもっとも気になる部分です。
デメリット③メンテナンスが必要
足漕ぎカヤックの性質上プロペルユニットとラダー(舵)の装着が必要になり、どうしてもギアや金属パーツが付属してくるため手漕ぎカヤック以上にシビアなメンテナンスが必要になります。
これらのデメリットを鑑みた上でも自分は足漕ぎカヤックのメリットがこれからのフィッシングライフ購入を決断
その中でもカヤック仲間で先に足漕ぎカヤックを導入している方達から評判が良く、実体験に基づいたノウハウもあるネイティブウォータークラフト社のマンタレイ12プロペルというモデルを選択しました。
実は購入予約をしてからも永い間入荷待ちだったこのカヤック
シットオン・トップといってデッキの上に座るタイプの艇になります。
マンタレイってどんなカヤック?
米国ネイティブウォータークラフト社の製造するカヤックです。
特徴としてはプロペル・ドライブ(ペダルを足で漕ぐことでプロペルが回転し推進力を生む装置)を搭載し、釣りに特化したモデルになります。
横浜のサウスウインドさんに去年から注文していたものがようやく入荷になり購入することが出来ました。
マンタレイ・プロペルアングラー12のスペックはこんな感じ
全長:371cm 全幅:84cm ※本体重量:32kg 総重量:40.4kg
素材:ポリエチレン 最大積載量:147kg ※本体重量:シート、ドライブを除いた重量
入荷から居住地最寄りの配送所まで届く期間は予想以上に早く届きました。
開封してみると予想通り所有している他の手漕ぎカヤックに比べれば重い・・・(汗)
でもその分素材の質感などは高く、全体的にカッコぃ〜♪
カヤック仲間で足漕ぎカヤックのベテラン氏の秘密基地に突撃して、艤装を手伝ってもらいました。
やはり足漕ぎのキャリアがあるベテランのカヤック仲間は凄いです。
自身の試行錯誤から得た経験を元にした的確なアドバイスのおかげで艤装自体は一日かけて終了しました(というよりほぼ全てやってもらったw)
これは自分一人だと何日かけても無理だっただろうな~汗
特にシートとカヤック側についているシートレールのチリが甘く、ドリルで穴を拡張して装着したり、ラダーという舵の役割をする装置の取り付けなど自分では絶対無理な作業の連続でした。
その他ロッドホルダーや小物入れ等を新艇に併せて新しく作って準備完了!
後は早く海へ漕ぎ出して魂入れを完了するだけです。
いよいよ足漕ぎカヤックデビュー戦・・・結果は?
そしてデビュー戦当日はベテラン仲間と朝早く合流し、日の出とともに出航。
この日も予想最高気温はだいぶ高くなるとのことで朝イチ短期決戦の出たとこ勝負です。
日の出前に御神酒と塩を用意してセルフ推進式
足漕ぎカヤックの出艇は最初の漕ぎ出しはパドルを使うものの水深が40~50㎝以上あればプロペラドライブをセットすることが出来るのでそこから先はもう足漕ぎのみで進むことができます。
やはり足漕ぎは速い!
トップスピードが速いというより、動力源が上半身ではなく下半身なので進み続けるのがすごく楽!
手漕ぎカヤックで一生懸命進んでいる感覚が足漕ぎカヤックだと鼻歌交じりに淡々と進み続けることができます。
これは実際に乗り比べてみないとわからないかも・・・どちらも所有している自分はそう思いました。
あとは手がフリーになるので移動中もルアーをチェンジしたり、飲み物を飲んだり自由自在
足漕ぎの感覚に慣れてきたところで魚探に好反応が出たので、手始めにジグサビキを投下
2回アタリがあるも下手くそな自分は食わせられず、朝マズメのゴールデンタイムを逃す・・・
その後メタルジグのみに替えしゃくり続けるが渋い日のようで暫くアタリすらない時間が続く。
静寂を破ってくれたのはカサゴちゃんだった。
ジグを丸呑みし過ぎてエラから突き出している(汗)
なかなかの良型でしかも美味しい魚が釣れてくれて良かった。
とりあえず今回のカヤックデビュー戦、魂入れは完了!
気を良くして、このカサゴちゃんが釣れた根周り中心に底をネチネチ攻めると・・・
これまた美味しそうな金ピカメバルが釣れました。
ここらへんでだいぶ日も昇り、気温が高くなってきました。
今日は暑くなる前に早上がりを予定しているのですが、出来ればもう少し食材が欲しいなぁ・・・
・・・と思ってたらジグのフォール中にヒット!
竿先を叩いている・・・これは?
やはり真鯛でした! 渋い中で嬉しい一匹!
あんまり大きくないけど浅場でヒットした為かよく引いた!
すっかり日が昇ってしまったが、これで心置きなく岸へ帰還
ご一緒した仲間に「今日は渋かったですよね〜」なんて問いかけ釣果を見せてもらうと、真鯛60オーバー2枚を筆頭にマハタやキジハタ、カサゴの40オーバーの計10匹以上とのこと!
それ以下は全部リリースというので驚き!
単に自分の腕の未熟さと足漕ぎカヤックの特性を活かしきれていないだけだった…
早く新しい相棒を乗りこなしてベテラン仲間と同じような釣果を叩き出そうと誓った1日でした、
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