食べ歩き@山形

2025年秋の山形小旅行⑤「斎館」で手間暇惜しまず造られた”精進料理”を頂く

さて、朝から絶品の海鮮朝食を堪能したあとは

酒田市から移動

出羽三山神社へ向かう

大きい鳥居をくぐり抜け、羽黒山の麓の宿坊街まで到着

羽黒山参詣道の入り口に建つ随神門を抜け石段の参道を歩く

明らかに永い樹齢と思われる杉並木に囲まれた道を進めば・・・

羽黒山五重塔が見えて来る

老杉の隙間から陽に照らされた五重塔は荘厳な雰囲気を醸し出す

近づくと圧巻の高さで、素木造り(しらきづくり)の五重塔はシンプルが故に繊細な意匠がわかりやすくて非常に見応えのある塔だ

道中の石段には徳利のような形で石を掘った後が・・・

落書きか?と思ったが、調べると石段には33個の彫り物が刻まれ、すべて探せば大願が成就するとも言われているとか

参道から戻ったら「いでは文化記念館」を少し観る

ここでは山岳信仰による出羽三山文化などを学ぶことが出来てなかなか面白い施設だった

この後は「斎館」という場所で昼食をとるため羽黒山頂へ向かう

羽黒山頂に位置する「斎館」に車で行く方法は二通り

いでは文化記念館駐車場または随神門前駐車場のいずれかに車を停め歩いて山頂へ向かうか、有料道路を利用して向かう方法だ

今回食事中心の自分は有料道路を利用して山頂へ

山頂へ到着し、駐車場から「斎館」へ向かうと大きな鳥居・・・

そして「出羽三山神社」がある

「月山」「羽黒山」「湯殿山」の三神の合祭殿を参拝して・・・

たどり着いたのは「出羽三山神社 羽黒山参籠所 斎館」

もとは羽黒山の三先達の一つ華蔵院であり、内部には僧侶の礼拝施設もあるという歴史のある建物

玄関は桃山時代に出来たもので、明治の神仏分離のときにこちらに移築されたのだという

そんな貴重な施設は宿泊もできるのだが、今回はお昼時に合わせた”精進料理”のみで予約済み

中へ入っても歴史を感じさせる趣ある雰囲気

本日頂くお料理にも使用される山菜の一覧

こちらの大きな間に通していただく、他にも予約者は大勢いる様子

斎館の精進料理 ¥2,750

7品の精進料理とご飯、お新香と味噌汁がセットになったコース

実は昔ここで食事した事があるつかまえ太郎

その記憶で一番印象に残っているのはこの胡麻豆腐

ほんのり甘くてねっとりもちもちの食感

そしてこの上にかかった餡がとても美味しいのだ

その他のお料理は以下の通り

料理名こそハッキリわからないが、山の恵みである山菜やキノコを頂くわけだから時期にあわせて都度料理の内容が変わるのは至極当然

どれもが旬の食材に敬意を払い丁寧に調理され、動物性の食材を使わずとも美味しく仕上げられるように手が込んでいるのが解る

ひとつひとつをしみじみ感謝して箸を進めたくなる美味しさだ

味噌汁であっても動物性の出汁で引いていない風味は柔らかく優しいお味

コメも流石米どころ山形といった美味さ♪

完食!精進料理なので物足りないかな?ということはなく品数も多いので食後は適度な満足感あり

ちなみにこちらは同行者のうちの一人が

斎館の精進料理 10品 ¥3,850

自分の予約したものよりも3品多い豪華版で器も朱い漆塗りになって目にも華やかだ

昔一度ここで精進料理をいただいた事があるが味や雰囲気もだいぶ変わったかな?

と思ったが、相変わらず手間暇かけて造られた精進料理であることは間違い無い

出羽三山山岳信仰がベースにある”精進料理”文化の末永い存続がずっと続いて欲しいとも思う

厳かな気持ちで「斎館」を後にして青森へ帰宅

山形の見どころ&グルメを弾丸旅行ではあるが駆け抜けたのであったw

「出羽三山神社 羽黒山参籠所 斎館」

住所:山形県鶴岡市羽黒町手向羽黒山33

電話番号:0235-62-2357

駐車場:斎館に直接乗り入れる駐車場はなし(有料道路を利用して山頂の駐車場を利用)